プロペシアの主成分フィナステリドについて

AGA治療薬のプロペシアは、フィナステリドを1mg含有している内服薬です。男性ホルモンのテストステロンを、さらに強力な作用を持つDHTに変換するⅡ型の5α還元酵素の阻害剤であり、2005年に厚生労働省に承認されています。DHTによる脱毛作用を抑制する効果があるために、飲む育毛剤と呼ばれています。

プロペシアの主成分であるフィナステリドは、1991年に前立腺肥大の治療薬としてアメリカで開発されたものです。AGAの治療薬として認可されたのは、1997年の事です。以降、世界中で使用されるようになっており、現在では60以上の国で承認されています。

AGAは、成長期、退行期、休止期という毛周期を繰り返す過程において、成長期が短くなり休止期に留まる毛包が多くなる事を病態基盤とする症状です。これにより、生え際から頭頂部にかけての頭髪が軟毛化して短く細くなってしまい、最終的にはこれらの部分の頭髪は全てなくなります。

この症状の原因となっているのがDHTで、男性ホルモン感受性毛包の毛乳頭細胞と結合する事により、増殖抑制因子を誘導する事により、毛母細胞の分裂が阻害されます。これにより、通常であれば3年以上続く成長期が、半年程度にまで短縮されてしまいます。日本人男性の約30%に発症する症状であり、20代後半から30代にかけて著明となります。

プロペシアを服用する事により、DHTの生産が抑制されるので、毛周期が正常に移行するようになります。短縮されていた成長期が通常化する事により、頭髪は長く成長する事になります。厚生労働省に承認される前に行われた臨床試験では、1年間の服用で98%の確率で進行が防止されています。